ダイエット後のジョン・グッドマンはまるで別人
1月 20, 2021 by apost team
ハリウッドで数十年にもわたるキャリアを持つジョン・グッドマンは、スクリーンのオンオフにかかわらず、家族思いのキャラクターで親しまれています。しかし、家族の一員であるということは、実は多くの試練と苦難を伴うものです。グッドマンにとって、体重との闘いは明らかにその一つでした。多くの作品を通して、演技のキャリアを積み上げてきたグッドマンは、常に人々の尊敬を集めてきましたが、減量に成功した彼は改めて賞賛の対象と言えるでしょう。
幼少期から続くダイエット
ジョン・グッドマンの体重との格闘は、実はハリウッドに進出する前から始まっていたそうです。2019年のポッドキャストのインタビューでグッドマンは、肥満児だったことを気にしていたと明かしており、子供の頃からの減量の努力は、大きくなってからも続いていたと言います。残念ながら、グッドマンが人生の早い段階で直面した逆境は、これだけではありませんでした。 ガーディアン紙の2015年のインタビューで、彼はわずか2歳で、父親を失ったことについて語っています。
この最初の挫折に負けることなく、グッドマンは23歳の時ニューヨークに移り住み、前向きな人生を歩んでいました。彼はガーディアン紙に、ニューヨークで過ごした最初の数ヶ月間は「かなりひどいものだった」と語っています。グッドマンは、キャリアをスタートさせたばかりの頃は、とても厳しい生活を送っていたのだと説明しています。
「お金が底をついた時もあったし...ある夜、ストーブの上に豆を置いてたんだけど、煮ようとしてストーブの上に置いたまま、アパートから閉め出されてしまって、戻ったら豆が跡形もなかった。そのことを最後に、しばらくちゃんとした食事できなかった」
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ニューヨーク在住の間、グッドマンには映画に出演できるという確信はありませんでした。同じような夢を持つ多くの人がそうであるように、彼はやみくもに自分の成功を信じていたし、ミズーリ州セントルイスのレストランでウェイトレスをしていた彼の母親は、息子を俳優として成功させる術など知るわけもありません。
「息子が幸せならそれでいい、と彼女は思っていたようです」と2015年の ガーディアン で語っています。「それとも、息子が俳優だという実感がなかったのかもしれません」。彼にとって演技とは、違う自分を引き出せる刺激というだけでなく、ミズーリ州立大学で演劇を学ぶうちに、演技という技術そのものに惚れ込んでしまったようです。俳優になるという夢について、彼は次のように語っています。「もし何もしなければ、きっと後悔していただろうーやってみようとさえしなかったなら」。わずかな借金と大きな夢を抱いて、彼はニューヨークへ進出し、目標に向かって邁進しました。
John Goodman (2009), (Florian Seefried/Getty Images)大きな夢を追って、この広大な都市に移住した多くの人達にとって、ニューヨークが投げかけてくる試練は、簡単に乗り越えられるものではありませんでした。さらに、次の仕事が決まらなかったり、使えるお金が限られているという状況は、しっかりした人であっても、辛いことだったに違いありません。しかし、2年間の苦難の末に小さなブレークを果たした後、コマーシャルエージェンシーから継続した仕事を受けられるようになり、彼の努力と忍耐は報われました。彼が今日のように有名になるには、それからさらに時間がかかるのですが、悩みがすべて解消されていないとはいえ、まずは歓迎すべき出来事でした。最終的に、ブロードウェイの役をいくつかこなした後、グッドマンはハリウッドへの切符を手に入れ、1983年の エディ・マクロンのランに出演します。これが多くの作品でひっぱりだこになる俳優グッドマンのキャリアの始まりでした。
ハリウッドキャリアのスタート
デビュー後は、1983年のテレビドラマなど、ハリウッドでの活躍の場を広げていきました。 怒りの顔や、1998年のコーエン兄弟のヒット作ビッグ・リボウスキー のような作品では、声優の仕事にも手を広げています。 ラマになった王様や モンスターズ・インク、2007年の ビー・ムービーなど、次々仕事をこなしていきました。数多くの作品の中でも、ハリウッドの批評家や、グッドマンのファンの間で、絶賛されている役が1つあります。
「 ロザンヌ」で演じた家族思いの男
グッドマンの作品 ロザンヌ(1988年ー1997年) ー このドラマでは、2018年のザ・コナーズの再放送の時と同様に ー 典型的な家族思いの中年男性として、圧倒的多数のテレビ視聴者から高評価を得ました。シットコムはドラマとコメディの両方の要素を演出し、ダン・コナー役のジョン・グッドマンは1993年にゴールデングローブ賞の主演男優賞を獲得しました。1988年 ピープルのインタビューで、グッドマンは自分が演じたキャラクターに満足していると語っています。
「私はダン・コナーという男が好きなんだ。彼は私が知っている多くの人に似ている。冬の閑散期、彼らは仕事をしない。自分自身がアメリカの労働者を代表するつもりはないが、もしダンがそうであるなら、一日中ビールを飲むようなバカな野獣ではなく、半知性的な男であってほしい」
グッドマンとロザンヌ・バールとの共演は、完璧な化学反応が2人の間に起こったかのようでした。『ロザンヌ』でのグッドマンの役は、明らかに彼の実生活の一部を反映しているかのように見えました。
Con Keyes/Los Angeles Times via Getty Imagesグッドマンは、「器用なだけでなく、観客の心に残る名俳優」という称賛を欲しいままにしましたが、その一方で、私生活ではアルコール依存症と闘っていました。 ガーディアン:は、彼が「タブロイド紙の餌食」になったと表現し、ローザンヌで得た名声や、一躍脚光を浴びたことに対する彼のとまどいを報じています。
「対応できるまでに時間がかかった。とても落ち着かなかった」と同誌で伝えています。
スポットライトから逃れ、より普通の生活を送るために、妻のアナベス・ハーツオックと共に、ニューオーリンズに移住したグッドマンは、その期間中、さらにアルコール依存症を重くしてしまったと述べています。2007年、彼はリハビリ施設に進んで入所し、それ以来断酒をしていることや、妻がずっと彼を支えていてくれたことを告白しました。
「飲酒の量は自然に増えていった」と、彼は告白しています。「30年間、私の病気のせいで周りに負担をかけていたし、飲酒を続けることで健康が脅かされて、生か死かの瀬戸際になって、やっと止めることができたんだ」
Con Keyes/Los Angeles Times via Getty Imagesアルコール依存症のせいで、自分の才能を台無しにしてしまった時期があったとも言います。初めて直面する試練で逃げ道を探していたのかと尋ねると、「今、思いだすとおかしなことだけど、悩んでいて...飲み続けて、飲めば飲むほど、セリフが出なくなるんだ。セリフを覚えられる自信までなくなってしまった。何よりも自分を責めていたし、エネルギーの使い方も間違っていた。リラックスすれば、『セリフ』が出てくることを知って我慢するようになった。思い立ったら手に入れないと気が済まないというのは、人格障害のせいかもしれない。今すぐにでも手に入れなければならないんだ。今すぐだぞ!ってね。ステージに上がったらどうすることもできない。それまでの過程が大切なんだ」
グッドマンは、時々「うつ状態」になることがあるとも述べています。彼はそれを脳内の「化学的なメカニズム」で「すべてのものに対するいつもの不満」と表現しています。「何もしたくないし、何もかもが正しいと思えない。何か他のことをしなければならないが、何もしたくない」。しかし、うつの兆候を察知したら、トレーニングマシン、有酸素運動、ボクシングなどので予防する努力も怠りませんでした。
スクリーンの向こう側にいる家族思いの男
グッドマンが演じたダン・コナーは、スクリーンの反対側にいる実際の家庭での彼の投影でした。1989年、ジョン・グッドマンはアンナ・ベス・ハーツオックと結婚し、2人は1990年に娘のモリー・エヴァンジェリン・グッドマンを授かり、幸せな家庭を築きます。ハリウッドと家庭を両立させることは、グッドマンにとって必ずしも容易なことではなく、ずっとプライバシーを求めていたことを彼はたびたび明かしていました。
彼は次のように語ります。 ガーディアン紙 :
「ショービジネスや売名行為、タブロイド紙の記事に巻き込まれていた私の娘をそういうものから遠ざけたかったんだ」
大ヒット番組
「ローザンヌ」でさえも、彼にとってはつらい試練だったようで、グッドマンは「 レイトショー」のデビッド・レターマンにこう語っています。「毎年春になると、60ポンド減量するんだ。そこから徐々にリバウンドしてしまう。残りの人生もその繰り返しで過ぎていきそうだ」
見事な変貌
しかし、グッドマンの「生涯にわたる減量との闘い」は、どんどん楽になっていったようです。 2011年のニューヨークポストで、グッドマンは、「400ポンド(約4.5キロ)リバウンド」した後、100ポンド(約2.5キロ)以上も痩せたといいます。彼のフィットネスの指導者マッキー・シルストンは雑誌でこう語っています
「これは今日明日に達成できることではなく、継続的な努力の賜物です。ダイエットの成功には戦略的な計画が必要です。今回、彼は真剣だったのです」と。
グッドマンは2018年2月のピープルで、長期間ベスト体重をキープするために食事コントロールをしていたことを語りました。秘訣は、空腹でない時に食事を勧められたら「ノー」と断ること。「リバウンドのお手本にはなりたくないねースプーン一杯のマーガリンとパウダーシュガーの誘惑に負けてさ」と彼は冗談めかしてインタビューに答えています。しかし今のところ、体重をキープできているので、まったく心配する必要はないようです。
シルストンはニューヨーク・ポスト紙に、グッドマンは運動だけでなく、主に魚、ナッツ、オリーブオイル、野菜、果物の素材を中心にした「地中海スタイルのダイエット」に専念していたと語りました。これこそが、グッドマンが長年身に着けていた脂肪を落とすための鍵だったようです。それにしても見事な変身ですね!
David Livingston/Getty Images Entertainment/Getty Imagesジョン・グッドマンのダイエットストーリーはどうでしたか?あなたの意見を教えてください。この前向きなダイエットストーリーを必要な人達に、または純粋なジョン・グッドマンファンに教えてあげてください!